The Best Of Little Walter / Little Walter [Blues]
戦後ブルースにおける最重要人物の一人である。
アンプリファイド・ハープという手法が、シカゴ・ブルースにおけるハーモニカの役割を決定付けたことに間違いないだろう。
電化されたブルースに対応すべく、ボーカル・マイクをギター・アンプに接続させて強力なハープを聴かせてくれる。
なかでも、Walterの代表曲JukeとOff The Wallの2曲は必聴。
音の分厚さや歪みという点では、Jimi Hendrixのギター並の衝撃だったのではないだろうか?
最近では、もっと音のいいアルバムがあるようだ。
しかし、個人的にはジャケットのカッコよさで、このユニバーサル盤は捨てがたい。
The Rolling Stones [Rolling Stones]
The Rolling Stones (England's Newest Hit Makers)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Universal Brasil
- 発売日: 2002/08/27
- メディア: CD
64年のストーンズのデビュー・アルバムだ。
これ以外に何を書けというだろう!と終わりにしたいが、書きたいことはある。
やはり、これは英国デッカのオリジナル仕様に拘りたい。
まず、ジャケットだ。字があると無しでの雲泥の差に驚かされる。
Not Fade Awayには何の恨みも無いのだが、やはり、1枚目は、Route 66が幕開け曲に相応しい。
そして、若きストーンズの元気溌剌 I Just Want To Make Love To You は、邦題「恋をしようよ」が似合う。
いや、案外とビートルズ「抱きしめたい」と交換しても、夫々マッチするかも知れない。
それでは、英盤の収録曲を挙げておこう。
①Route 66
②I Just Want To Make Love To you
③Honest I Do
④Mona(I Need You Baby)
⑤Now I've Got A Witness
⑥Little By Little
⑦I'm King Bee
⑧Carol
⑨Tell Me
⑩Can I Get A Witness
⑪You Can Make It If You Try
⑫Walking The Dog
⑦もたまらんものがある。
Hoodoo Man Blues / Junior Wells [Blues]
ぼくのようなロックから後追いの耳に最も聴き易かった。
このアルバムこそが、元祖ブルース・ロックであること思わざるを得ない。
そして、個人的にはブルース部門の無人島の1枚なのだ。
ブルース界のやすし・きよしとも称されるJunior WellsとBuddy Guyが凄いのは当然である。
バックに徹したことで緊迫感が溢れるBuddyと爆裂ハープを聴かせるJ.Wellsの演奏は圧倒的だ。
さらには、Jack Myersのファンキーなベースにも注目してほしい。
CreamやJeff Beckの「Truth」もこの作品がお手本だったのでしょうね。
ブルース・ロック好きにはマストの「Hoodoo Man Blues」は、現在も古びれずにカッコいいのだ。
Bridges to Babylon / The Rolling Stones [Rolling Stones]
このアルバムが発表されたときに、ぼくは超大型ストーンズ・モードだった。
そんなタイミングで出会ったので、メチャメチャ聴き込んだ思い入れが大きい1枚である。
いまでも、CDをセットすることは多い。
現在でも続くセンター・ステージに移動しての演奏も、このBabylon Tourから始まっている。
東京ドームでバビロン橋が延びて、メンバーがセンター・ステージへ移動する演出にも驚かされたが、ラッキーにもすぐ目の前のストーンズには言葉も出なかった。
このアルバムがリリースが、早12年前の出来事なんて信じられない。
今日は、これからホルモン焼きに行ってきます、Flip The Switch !(意味不明、笑)
The Pious Bird Of Good Omen / Fleetwood Mac [Rock]
午前中は、マッサージに。背中と肩を念入りにしてもらう。先生から肩の筋疲労が酷いので置き鍼も勧められ、左右の肩に計10箇所の処置となる。コンディショニングやトレーニングは気にかけているものの、マッサージも定期的に通いたいところだ。
というわけで、Fleetwood Macである。
この「The Pious Bird of Good Omen」は、イギリスにおける69年の3枚目。
同時期のアメリカ編集盤が、やたらとインパクトのあるジャケットの「English Rose」である。
そして、ややこしいのであるが日本編集の「The Pious Bird of Good Omen 邦題:聖なる鳥」は初期のベスト盤で、未発表テイクのNeed Your Love So Bad4連発つきのリマスター盤が現時点で流通しているアルバムだ。
ホワイト・ブルース・バンドとしての期間は短かったが、最近は「Peter Green's Fleetwood Mac」と「Mr.Wonderful」と併せて聴くことが多い。
Best Of Muddy Waters / Muddy Waters [Blues]
Muddy Waters。
戦後シカゴ・ブルースの大偉人にして、ロックというジャンルの源流にもなった。
ぼくは、そのロックのルーツ探訪でブルースに興味を持ったようなリスナーなので、ブルースそのものよりも、Jagger&RichardsやClaptonたちの音楽がより理解できるのではなかろうかという気持ちで聴いていた。
つまり、ブルースを聴き始めた当初は、さほど惹かれていなかったというのが正直なところだ。
例えば、このアルバムの評価にしても「説明不要の大名盤」とか「問答無用の一家に一枚」で片付けられて、多くのロック・リスナーにとっては、基本アイテムとして揃えはするものの、さほど聴き込んではいないような気もする。
個人的には、Stonesが嬉々としてMuddyを囲んで演奏する映像を観たり、帝王Miles Davisが自叙伝のなかの「シカゴにいるときは、いつもMuddyを聴きにいっていた。彼のやっていることの一部をオレの音楽に取り入れれなければならないと分かっていたからだ。」というくだりで、その偉大さを再確認する度に聴いてきた音楽である。
初めは、とっつき難いが、聴き飽きずに一生付き合えるのがブルースの良さだろうか。
ぼくにとっては、頻繁に聴く音楽ではないのだが、周期的に無性に聴きたくなるジャンルなのだ。
Bare Wires / John Mayall Blues Breakers [Rock]
高校生の時、Stones入社前のMick Taylorが在籍していたJohn MayallのBlues Breakersのアルバムが聴きたかった。
当時は、Mayall作品なんて、あまり流通していなかったように思えたし、ディスコグラフィーの情報もなかった。
それでも、ようやく手に入れることができたが、「Bare Wires」だったとは・・・
というのも、Blues Breakersのなかでも異色作と評価される1枚なのだ。
何しろアナログA面は、約23分の組曲Bare Wires Suiteである。
今なら分かるのだが、John Hiseman(ds)、Dick Heckstall-Smith(ts,ss)、Tony Reeves(b)と後にColosseumを結成するメンバーのジャズよりの演奏なのだ。
そこに絡むTaylorの荒削りなギターも良い。
ボーナス・トラックとなる68年のライブでの弾き倒しもたまらん!
しかし、メイオール学長のブルース大OBは、つい3人のギターに焦点が集まるが、他のパートでも人材の豊富さは物凄い。
英国ホワイト・ブルースの深い森に迷い込みそうな今日この頃である。
A Hard Road / John Mayall Bluesbreakers [Rock]
John Mayall Bluesbreakersの作品のなかでは、この「A Hard Road」が最も完成度が高いと思う。
とか言いながら、購入したのは、ClaptonからLovely Micky Taylorの順で、Peter Greenの本作は一番最後で、後悔したものだ。
もっと早く聴いておくべきだったと。
神様ECに負けじとばかりに、凄まじいGreenのギターである。
なかでも⑧Dust My Bluesは、思わず仰け反るカッコよさで、必聴。
また、⑪The Super-Naturalは、後のFleetwood MacでのBlack Magic Womanにつながる展開のギター・インストで、これまた必聴である。
06~07年にリマスターとボーナス・トラック満載されたMayall作品だが、ここでの追加14曲が、これまた素晴らしいと来た。まだ、このアルバムをお持ちでない方や旧仕様のままの方は、是非!
しかも、今なら690円って!
Too Hot For Snakes Plus / Carla Olson & Mick Taylor [Rolling Stones]
Carla OlsonなるTexasの女性ロッカーとMick Taylorの共演盤を2CDにまとめ上げたリイシュー・アルバムだ。
1枚目が、90年に発表された「Live At Roxy」を拡大した12曲を収録、2枚目の13曲は93、94年と01年の彼女のスタジオ・アルバムを中心にしたものが収められている。
また、90年のライブと93年の作品には、Ian McLaganも参加している。
このアルバムの購入動機は、Taylorのギター目当てであり、否が応でも気になる楽曲は、Sway、Silver Train、及び、国内盤でのみリリースされていたYou Gotta Moveに、WinterとThink I'm Goin' Madだった。
特に、未発表のalternate takeとクレジットがあるWinterでのTaylorのギターは本家ヴァージョンを凌ぐのではないかという出来である。
この1曲だけで元が取れたように感じる。
恥ずかしながら、今回のリイシュー盤で初めて知ったCarlaだが、素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれる。
あのThe ByrdsのGene Clarkとの共演盤もあるような女性であった。
最近の僕の愛聴盤の1枚なのだ。
しかし、Collectors' Choice Musicという、その名もズバリの復刻専門レーベルは目が離せない存在である。
Gimme Shelter / The Rolling Stones [Rolling Stones]
このところ寒さが厳しい関東地方であるが、こんな気候には、この映画だろう。
69年のUSツアー最終公演の所謂、オルタモントの悲劇と呼ばれるフリーコンサートのドキュメンタリー映像「GimmeShelter」だ。
メンバーの悪魔的な妖しさと力強さが漲る演奏は、現在でも感じ取れるだろう。
僕がRolling Stonesというバンドにのめり込むキッカケとなったので、思い入れも一段である。
初めて観たのが九段会館でのフィルム・コンサートで、その後もファンクラブ主催の上映会に行ったりもした。
しかし、現在のように手軽にいつでも観れるわけもなく、これが一段と印象深いものとなっている。
当日のセット・リストを挙げておこう。
劇中では、M.S.Gの演奏が多く使われているそうだ。④は、珍しい選曲。
⑧は、発表前の初演である。
Altamont Speedway,San Francisco
①Jumping Jack Flash
②Carol
③Sympathy For The Devil
④The Sun Is Shining
⑤Stray Cat Blues
⑥Love In Vain
⑦Under My Thmb
⑧Brown Sugar
⑨Midnight Rambler
⑩Live With Me
⑪Gimme Shelter
⑫Little Queenie
⑬(I Can't Get No) Satisfaction
⑭Honky Tonk Womem
⑮Street Fighting Man