East-West / The Butterfield Blues Band [Blues]
ダサさとカッコよさがギリギリ紙一重なところが、Butterfield Bandらしいように思えてしまうジャケットだ。
このアルバムでインパクトが強いのは、彼らの看板であるブルースではなく⑤Work Song
とタイトル曲の⑨East-Westだろう。
ホワイト・ブルースとして聴くならば、むしろ1枚目の方が楽しめると思う。
初めて、ぼくがこの盤を聴いた時はまだジャズには手を出していなかったので、後にThe Cannonball Adderley Quintetの「Them Dirty Blues」というアルバムを聴いたときには結構驚かされた記憶がある。
そして、如何にも60年代末期なタイトル曲でのMike Bloomfieldにおける奇妙なギター・ソロ。
ギタリスト贔屓の日本においても、知名度が今ひとつ高くないのは何故だろう?
Paul Butterfieldのハープやボーカルも良いのだけどなあ・・・
RCAブルースの古典 [Blues]
日本での企画盤だが、ブルースの基本アイテムというべき戦前ブルースのアンソロジー・アルバムだ。
CD2枚に収録された全49曲は以下のようなカテゴリーから構成されている。
*初期のカントリー・ブルース
*メンフィス・ブルース
*ジャグ・バンド
*30年代のミシシッピー・ブルース
*ピアノ・ブルース
*シティ・ブルース
しかし、ブルースとは何て強い強度を持った音楽なのだろうかと改めて感動すら覚える。
とにかく聴き飽きない。
いや、聴くほどに染み入るものがあるのだ。
まさしく、一生付き合える。偉大なり黒人音楽。
The Best Of Little Walter / Little Walter [Blues]
戦後ブルースにおける最重要人物の一人である。
アンプリファイド・ハープという手法が、シカゴ・ブルースにおけるハーモニカの役割を決定付けたことに間違いないだろう。
電化されたブルースに対応すべく、ボーカル・マイクをギター・アンプに接続させて強力なハープを聴かせてくれる。
なかでも、Walterの代表曲JukeとOff The Wallの2曲は必聴。
音の分厚さや歪みという点では、Jimi Hendrixのギター並の衝撃だったのではないだろうか?
最近では、もっと音のいいアルバムがあるようだ。
しかし、個人的にはジャケットのカッコよさで、このユニバーサル盤は捨てがたい。
Hoodoo Man Blues / Junior Wells [Blues]
ぼくのようなロックから後追いの耳に最も聴き易かった。
このアルバムこそが、元祖ブルース・ロックであること思わざるを得ない。
そして、個人的にはブルース部門の無人島の1枚なのだ。
ブルース界のやすし・きよしとも称されるJunior WellsとBuddy Guyが凄いのは当然である。
バックに徹したことで緊迫感が溢れるBuddyと爆裂ハープを聴かせるJ.Wellsの演奏は圧倒的だ。
さらには、Jack Myersのファンキーなベースにも注目してほしい。
CreamやJeff Beckの「Truth」もこの作品がお手本だったのでしょうね。
ブルース・ロック好きにはマストの「Hoodoo Man Blues」は、現在も古びれずにカッコいいのだ。
Best Of Muddy Waters / Muddy Waters [Blues]
Muddy Waters。
戦後シカゴ・ブルースの大偉人にして、ロックというジャンルの源流にもなった。
ぼくは、そのロックのルーツ探訪でブルースに興味を持ったようなリスナーなので、ブルースそのものよりも、Jagger&RichardsやClaptonたちの音楽がより理解できるのではなかろうかという気持ちで聴いていた。
つまり、ブルースを聴き始めた当初は、さほど惹かれていなかったというのが正直なところだ。
例えば、このアルバムの評価にしても「説明不要の大名盤」とか「問答無用の一家に一枚」で片付けられて、多くのロック・リスナーにとっては、基本アイテムとして揃えはするものの、さほど聴き込んではいないような気もする。
個人的には、Stonesが嬉々としてMuddyを囲んで演奏する映像を観たり、帝王Miles Davisが自叙伝のなかの「シカゴにいるときは、いつもMuddyを聴きにいっていた。彼のやっていることの一部をオレの音楽に取り入れれなければならないと分かっていたからだ。」というくだりで、その偉大さを再確認する度に聴いてきた音楽である。
初めは、とっつき難いが、聴き飽きずに一生付き合えるのがブルースの良さだろうか。
ぼくにとっては、頻繁に聴く音楽ではないのだが、周期的に無性に聴きたくなるジャンルなのだ。
Lighting In A Bottle [Blues]
名匠マーティン・スコセッシといえば、記憶に新しいところでは、ブルース生誕100年の記念事業としての「The Blues Movie Project 」だろう。
この7本の音楽ドキュメンタリーにボーナス・ディスクを加えた8枚組ボックスが05年3月にリリースされたのだが、即完売だった。
ぼくが、27,930円に躊躇している間の出来事だった。
こうなると無性に欲しくなってしまうもので、しばらくは後悔と反省の日々であった。
しかし、天は我を見捨てていなかったのだ。9月にアンコール・プレスがあって、無事に入手できたのである。
そして同時にシリーズ完結編として「Lighting In A Bottle」が発売されている。
これは、03年2月7日に行われたブルースへのトリュビュート・コンサートを記録したものだ。
出演者は多岐に渡るジャンルからのメンバーが。
ブルース界の大御所であるB.B.キングにバディ・ガイ。
問答無用のメイヴィス・ステイプル、ソロモン・バーク。
現代R&Bからは、メイシー・グレイ。
パブリック・エネミーのリーダー、チャックDやネヴィル・ブラザース。
ロック界からは、ボニー・レイット、スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー等。
バック・バンドも豪華メンバーだ。
このコンサートの音楽監督も務めるスティーブ・ジョーダンと劇中とても楽しそうなザ・バンドのリヴォン・ヘルムがドラム。
ベースは、ウィリー・ウィークスとラリー・テイラー。キーボードにドクター・ジョンにアイヴァン・ネヴィル。
ケヴ・モとダニー・クーチマーがギター。
トリを務めたのは、B.B.キングだが、この映画で、もっとも印象深いのはバディ・ガイである。
ECやジミに多大な影響を与えたといわれるだけのことある。今更ながら、さすが!としか言いようが無い。
マディ先生の「 I Can't Be Satisfied 」とジミのブルース「 Red House 」だけでも凄い。
更には、西アフリカ出身のアンジェリーク・キジョー&リヴィング・カラーのヴァーノン・リードに引っ張り出されての「 VooDoo Child 」が、この映画での最大のハイライトだと思うのだが、いかがなものでしょう?
Play The Blues !
タジ・マハール [Blues]
ニューオーリンズ・ファンクのほかにも湿度上昇ととも聴きたくなるのがブルースです(変かな?)
とくに、タジのアルバムは、30度越す位になってきても楽しめますね。
カテゴリーは「Blues」なんだろうけど・・・例えば、タワーレコードなんかでもブルース・コーナーに並んでいるものの、この人の音楽はジャンル分け不能だよね~
Giant Step/De Ole Folks at Home
- アーティスト: Taj Mahal
- 出版社/メーカー: Sony Budget
- 発売日: 2003/07/14
- メディア: CD
これはライブ・アルバム。いいです!
ところで、タイトル「The Real Thing」 こりゃ、発音難しいね!
「R」と「L」及び「Th」と「S」の区別は辛いっす!
でも、もし「Rinda」という彼女ができたときに「Linda」なんて呼んじゃったら・・・さあ、大変!
真夏、まだお昼だというのに、ビールのお供にには最高の1枚!
お試しあれ!
ハウリン・ウルフ [Blues]
知らないうちに、こんなもんが!
正統派ブルース・ファンの間ではナシ!という評価だとか、でも、大好き!というファンも多いらしい。
そうです、ウルフのライヴァル、マディ・ウォーターズの怪作「ELECTRIC MUDDY」に対抗した作品なんですね。
オリジナル・リリースは69年!サイケデリック・ロック全盛期ならではの1枚っす!
個人的には、紙ジャケット仕様なので、実は、考慮中(笑)でも、限定らしい!とか言っちゃって、後からプラケで出てきたらどうしよう?などと思いをめぐらしております(アホです)
収録曲
[1] Spoonful
[2] Tail Dragger
[3] Smokestack Lightning
[4] Moanin' At Midnight
[5] Built For Comfort
[6] The Red Rooster
[7] Evil
[8] Down In The Bottom
[9] Three Hundred Pounds Of Joy
[10] Back Door Man
先日も紹介しましたが、マディのは、これです!
こっちも、レビュー賛否両論です。
どっちも、字だけのジャケットですが、ウルフのほうを読みましたか?笑えるでしょ!
限定といえば、HIP-Oからファンカデリックのお蔵入りとなっていた幻のアルバム「BY WAY OF THE DRUM」がリリースされています。
これは、購入しました。到着が楽しみ!
ブルース・アルバム [Blues]
武道館以降、クラプトンをよく聴いています。一番よく聴いているのが「E.C was here」う~ん、これは、飽きずに何回でも楽しめるなぁ~!
しか~し!私としては、クラプトンの他のブルース・アルバムは、なんかイマイチ。「From the cradle」は、ボーカルに気合入りすぎてて苦手、B.B.キングとの共演アルバムもブルースが感じられないというか・・・
で、久々にブルースを楽しんでいます。
昨年の暮れにリリースされた76年の発掘ライブ「All you love」 タワー・レコードの試聴でぶっ飛んで、即買いでしたね。
All Your Love I Miss Loving: Live at the Wise Fools Pub Chicago
- アーティスト: Otis Rush
- 出版社/メーカー: Delmark
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: CD
これは、はずせません!いまだに妖しい魅力に満ち溢れていますね、やばいっす!お店でこのCDを手に取ったときの高揚感というのか、ドキドキ感は忘れられません。
ところで、クラプトン日本公演のセット・リストにまたも変化がぁ~!(いつも、じみへんさんの「廃盤日記」でチェックしております)
な・なんと「Rambling on my mind」が!でも、「Driftin' blues」聴けないのもイタイ!
こりゃ、ツアー終了後に出るであろうDVDにCDが楽しみですね。
さて、個人的には、今回はアンプラグド以降のファンには泣いてもらってですね、「Wonderful tonight」落としていいです。あと「Cocaine」もいいかな。
で、「Have you ever~」、「Bellbottom blues」、「Little wing」あと「Preesence of the lord」なんぞを聴いてみたいな~。
あと、デレクくん!「Layla」でスライド炸裂させてくれ~!オールマンズのときみたく!とは言いませんから!(あれは弾きすぎだろという気もしないでも・・・)